ゴルフのスコアアップを目指すためにはパッティングの重要性を知ることは大切です。
多くの方がゴルフを始めるとショットの練習を重要視しがちですが、ドライバーの1打もパターの1打も同じ1打です。
プロの世界では、パットの善し悪しが成績を決めるという「パット・イズ・マネー」というゴルフの格言があるくらいです。
100切りを目指す方にとってはもちろん、実はゴルフ初心者ほどショット練習と同じくらいパターを練習するだけで、すぐに10打以上スコアが改善するなんてことはよくあります。
ただそんなに重要なパターを改善しようと握り方を調べてみると、言われていることもバラバラで人によっても大きく違うことが多いのが事実です。
そこで今回は、パターの握り方オススメ5選とその中で自分にあった握り方を選ぶ方法を紹介していきます。
パターの握り方について
パターが上手くなるには練習することは言わずもがな重要ですが、パターの握り方はショットよりも自由度が高いので、
自分にピッタリの握り方を見つければ自身の課題をすぐに解消することも可能です。
一方でその分、パターの握り方は明確な正解が無いこともあって悩みが多いことも事実です。
距離感が出せて狙った所へ真っ直ぐ打ち出すことが出来るなら、究極どんな変わった握り方でも自分にとってはそれが正解の握り方ということになります。
そこで握り方の選択ポイントとして、まずはパットを打つ際に自分自身が持っている苦手意識はどこなのかという原因を考えてみることをオススメします。
上記のポイントに関して、もちろん練習による改善ができますが、握り方の変更だけですぐに改善できる可能性もあります!
次にオススメの握り方の種類とそれぞれのメリットデメリットを紹介させていただきます。
オススメの握り方
パターの握り方を決める時には、実際にその握り方でパターを握ってからターゲットに向かってボールを打ってみます。
その際に以下を意識した上で、初めて打った感覚としてしっくりくるかをチェックすることをオススメします。
- 握った時に違和感は無いか?
- 打ち出す方向はまっすぐか?
- ボールの転がりはどうか?
- 距離感は合うか?
- ストロークの幅は一定か?
パットは色々なテクニックもありますが、「考えすぎず打つ」ことが重要と言われることがよくあります。
それぞれの握り方で同じように試した上で「最も違和感が無く狙った所に打ち出せた!」
と感じた握り方が、あなたにとって適したパターの握り方だと思うので最後は自分のフィーリングを信じてみることをオススメします。
しばらくはその握り方を続けた上で、狙い通りに打てるかを実践で試してみるとおのずと結果がついてくると思います。
今回は様々あるパターの握り方の中でも、オススメの握り方として5種類を紹介させていただきます。
それぞれメリットデメリットが違うため人によってオススメできる握り方は異なりますが、
自身の苦手意識を持っている原因を押さえながら選択することで自分自身に合った握り方が見つかると思います。
リバースオーバーラッピング
対象の方 | ゴルフ初心者やショットとパターの違和感を減らしたい人 |
メリット | ゴルフスイングの基本であるオーバーラッピングと似ているので、ショットとの違和感を抑えてショットやパッティングの安定に繋がります。 |
デメリット | この握り方は右手を主体的に使うので、力みやすい人だとストローク中に右手が動きすぎてしまい距離感が合わなくなったり、方向性が悪くなってしまう場合があります。 |
パターの握り方の中で最も一般的で、教わることが多いのがこのリバースオーバーラップグリップです。
逆転という意味のリバースが付いている理由は、
右利きの場合ドライバーやアイアンなどの代表的なグリップの形であるオーバーラップグリップでは、
右手の小指を左手の人差し指の上に乗せるのに対して、左手の人差し指を右手の小指の上に乗せるからです。
リバースオーバーラッピンググリップで最も重要な部分が、左手の親指を真っ直ぐ伸ばしてパターのグリップに乗せるという部分です。
両手の役割は違っていて、パターのストロークの強さは右手でコントロールし、左手はフェースの向きを決めます。
左手の親指でグリップをしっかり支えることでインパクト時のパターの余計なブレを抑えて、フェースが真っ直ぐスクエアになりボールが狙い通りの方向に転がります。
クロスハンドグリップ
対象の方 | 右手を使いすぎてしまう人や左利きで右打ちの人 |
メリット | ストローク中に右手を使いすぎてしまう人は、左手主体のストロークになるのでパッティングが安定します。 |
デメリット | 右利きの場合、利き手がパターヘッドから遠い位置を握ることになるので距離感が合わなくなる場合があります。 |
パターを構えた時に左手が右手よりも下に位置する握り方がクロスハンドグリップです。
通常のグリップはゴルフクラブを構えた時に左手よりも右手が下に位置しますが、
その手の状態と比較して上下が反対になっている(クロスしている)ことからクロスハンドグリップと言います。
クロスハンドグリップで最も重要な部分は、左手と右手の親指をパターグリップの上に真っ直ぐ伸ばして握ることです。
この握り方をすることで左手を使ったパターのフェースコントロールが容易になることに加えて、狙った方向に打ち出しやすくなります。
クローグリップ
対象の方 | ショートパットが苦手という人や左利きの人 |
メリット | 右手を可能な限り使わないような握り方にすることで左手主体の握り方になり、ストローク中の左手の使い方を自覚できるようになります。 |
デメリット | 構えた時に右ひじの位置が左ひじよりも高くなる傾向があり、引っかけの原因になります。 |
右手をかぎ爪(クロ―)のように伸ばしてパターを握るのがクローグリップです。
プロの中ではクロスハンドグリップよりも採用している人が多いです。
右手でどのようにパターを握るのかでバリエーションがありますが、左手は常にグラブの同じ位置を握ります。
左手の握り方はリバースオーバーラップグリップと同じで親指をパターに沿って真っ直ぐ伸ばして右手は左手から5-10cm離して握ります。
クローグリップで最も重要な部分は、右手を添えるだけにすることです。
いい意味で右手の力があまりパターに伝わらず、より力が抜けたパッティングになります。
ただしひじの向きがずれていると、ストロークの向きも同様にずれてしまうため、フェースの向きだけでなくひじの向きがターゲットのラインとずれていないか注意する必要があります。
アームロックグリップ
対象の方 | 打ち出しの方向性に悩んでいるという人 |
メリット | インパクトの瞬間まで方向性を維持することができます。 |
デメリット | シャフトの角度が大きくなる影響でフェースの向きをターゲットに対して真っ直ぐ向けるのが難しくなります。 |
アームロックグリップでは左手の前腕部の内側にパターのグリップを沿わせて一体化させる握り方です。
ただしあくまでグリップは沿わせるだけで、ゴルフのルール上グリップの根本を腕に触れさせ支点にすることはいけません。
アームロックグリップで最も重要な部分は、パターのストローク中はグリップと左手の一体化した部分が絶対に離れないようにすることです。
また左手前腕部の内側に並行に沿わせるために、十分な長さのグリップと目安6度以上のロフトがあるパターが必要です。
アームロックグリップは、左腕を主体にしたストロークの究極形とも言え、高い方向性を維持することができます。
一方で、左肩からクラブヘッドまでが必然的に一直線になるため、自然とハンドファーストになってしまうのが注意点です。
プレイヤーグリップ
対象の方 | ストロークが安定しない方 |
メリット | 両手の位置が同じ高さに揃うので両肩の高さが揃い、パターのストロークが安定します。 |
デメリット | 親指を揃えて握るためには幅が広いパターグリップが必要になります。 |
プレイヤーグリップは手のひらを合わせるようにして両手の親指をくっつける握り方です。
5種類の中で最も使用している人が少ない種類だと思います。
このグリップの状態がお祈りしている人(Prayer)の手に似ているのでプレイヤーグリップといいます。
通常は左手で先にパターを握ったあとに上からかぶせるように右手で握ります。
他のグリップ方法と違い両手の高さが同じなため、両肩の高さも揃うのがプレイヤーグリップの特徴です。
パットの握りは何よりもフィーリングが大切
今回は、ゴルフのスコアアップには欠かせないパターの重要性とオススメの握り方を紹介させていただきました。
ゴルフを始めるとドライバーやアイアンなどショットの練習や改善に重きを置きがちですが、スコアメイクを考えるとパターの上達は同等かそれ以上に大切な要素となります。
一方でパッティングはフィーリングやメンタルが重要だと言われるように、自身の感覚も重要な要素となります。
そのため、練習時間を確保することはもちろんですが、打った感覚がしっくりくる握り方を模索してみることをオススメします。
握り方1つで一気にスコアが改善することも十分あり得ますよ!
また、パッティングが調子悪いんだよな最近・・・という方は気分を変える意味で色々なパターの握りを試してみるというのも一つの方法です。
パターは究極どんな握りでもカップに入りさえすれば正解ではあるので、自身の型を模索し続けてみましょー!
今回もありがとうございました。
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